—キラキラの裏側にあるリアルな収益構造—
ジャニーズ(現・STARTO ENTERTAINMENT)のタレントは、メディア露出、ライブ、CM、舞台など多方面で活躍しているが、意外と知られていないのが「年収」の実態である。事務所が非上場企業であるため、公式なギャラや報酬は明かされないが、各種媒体・税理士監修記事・芸能マネジメント業界の慣習などから、ある程度の“推定”は可能である。
今回はグループ別&個人レベルでの「年収ランキング」を想定し、その背景や所感を述べていく。
◆ 推定:2024年時点 ジャニーズグループ別平均年収ランキング
順位 | グループ名 | 平均年収(推定) | 主な収入源 |
---|---|---|---|
1位 | King & Prince | 約9,000万〜1億2,000万円 | CM契約、ソロ活動、ライブ |
2位 | Snow Man | 約8,000万〜1億円 | CD売上、ツアー、TVレギュラー、CM |
3位 | SixTONES | 約6,000万〜8,000万円 | 音楽印税、ライブ、ドラマ出演など |
4位 | なにわ男子 | 約5,000万〜7,000万円 | バラエティ、CM、ライブ |
5位 | 関ジャニ∞ | 約5,000万〜6,500万円 | ドーム公演、ソロTV、舞台、番組MC |
6位 | Hey! Say! JUMP | 約4,000万〜6,000万円 | 安定したライブ&TV出演 |
7位 | KinKi Kids | 約4,000万〜5,500万円 | ドーム公演、印税、音楽制作 |
8位 | Sexy Zone | 約3,500万〜5,000万円 | 安定したファン層とCM・TV |
9位 | Travis Japan | 約2,000万〜3,500万円 | 海外活動・日本のバラエティ出演 |
10位 | 美 少年(Jr.) | 約800万〜1,500万円 | Jr.単独公演やバラエティ活動 |
※個人差は大きく、ソロ活動・CM契約数・ドラマ主演の有無で上下あり。税引き前の想定。
◆ 1位:「King & Prince」は分裂後もトップ収益層
2023年にメンバー3人が脱退し2人体制となったKing & Princeだが、CM契約の継続、音楽活動、スタジアムライブ開催などにより収入面では依然として高水準をキープしている。個人のギャランスケールも大きく、CMは1本あたり3,000万〜5,000万円とも言われている。
平野紫耀・永瀬廉のような“国民的認知度”を持つメンバーは、タレントブランドの高さが収入に直結しており、グループ離脱後も高収入を維持していると見られる。
◆ 2位:Snow Manは「全方位型の稼ぎ頭」
CD売上やライブ動員でトップを走るSnow Manは、グループ全体で安定した高収入を生んでいる存在である。ライブ動員数130万人超、CDミリオン、CM複数契約、YouTubeの広告収益など、多層的な収益構造を持っている。
特に渡辺翔太・目黒蓮・ラウールなど、個人でのTV・映画・CM出演が活発なメンバーは、年収1億円近くに達している可能性が高い。Snow Manの強みは、「全員に仕事がある」こと。格差はありつつも、グループ全体が稼げる体質になっているのが特徴だ。
◆ 3位:SixTONESは「音楽印税×俳優業」の二本柱
SixTONESは、CDやサブスクでの売上が非常に安定しており、印税収入が比較的高いグループである。加えて、松村北斗・京本大我らが連ドラ・映画主演を務めるなど、役者業での高単価案件が収入を押し上げている。
また、ライブもドームクラスに到達し、物販収益も好調。SNS戦略やブランドコラボも功を奏しており、**“一発の大当たり”より、“着実に積み上げるモデル”**で収入を安定させているのが印象的だ。
◆ 4位:なにわ男子の“成長スピード=収入急伸”
なにわ男子は、CD売上やライブ動員では既にトップクラスだが、それ以上に「CM出演料」「TVバラエティ」「イベントタイアップ」での稼ぎが目立つ。西畑大吾・道枝駿佑らはソロでもドラマ主演経験があり、CM単価もジャニーズ若手の中ではトップクラス。
TikTok・InstagramなどSNSの活用も功を奏しており、若年層からの高い認知と企業タイアップの増加が、収入加速を後押ししている。
◆ その他:年収格差は「ファン層の規模と濃さ」で決まる
年収ランキングに明確な差が生じる理由の一つは、「ファンの規模×課金力」だ。
- Snow ManやSixTONESは、ライブチケット・グッズ・音源購入といった“直接的な課金”が強いファン層に支えられており、ライブや音楽売上が高収入につながる。
- 一方で、King & Princeやなにわ男子は、CM契約・企業タイアップによる収益が大きく、“企業に好まれるイメージ力”が武器となっている。
つまり、年収はファン数だけでなく、「どういう種類の支持」を受けているかで分かれるのだ。
◆ ジュニア:Jr.や若手は「夢があるが現実は厳しい」
Jr.時代は給料が月数万円〜十数万円であることも多く、CDデビューやCM出演がない限り、年収数百万円台が現実だ。美 少年やHiHi Jetsなどは単独アリーナ公演をこなすほど人気だが、デビュー前は歩合や報酬が抑えられており、グッズ売上や物販が反映されにくい構造とされる。
ただし、Jr.で人気がある=デビュー後の爆発力も高いため、いわば“将来のストック投資”期間でもある。Travis Japanはアメリカ武者修行を経て収入アップを狙う構造で、今後のランキング浮上も十分あり得る。
◆ まとめ:年収は“芸能人の価値”の一側面でしかない
もちろん、年収は芸能人としての全価値を表すものではない。人気や評価には、演技力、人間性、グループへの貢献度など多様な要素がある。だが、それでも年収=市場が評価した対価であり、活動量や影響力のリアルな反映でもある。
また、**事務所からの分配率・マネジメント方針・本人の意向(貯蓄重視・生活質素など)**も大きく関わるため、年収が低い=人気がないというわけではない点にも注意したい。
◆ おわりに:「年収ランキング」は“人気×ビジネスセンス”の交差点
ジャニーズ/STARTOグループにおける年収は、人気・実力・露出・CM契約・ライブ規模などあらゆる要素が交錯して決まる。そのため、単に売れているだけではなく、“売れ方”や“誰にどう刺さっているか”が極めて重要である。
このランキングは、グループの実力だけでなく、ファンとの関係性の深さ、社会への発信力、ブランド性の高さといった「総合的な価値」を浮き彫りにしているとも言えるだろう。
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