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👑ジャニーズなんでもランキング〜デジタル配信数〜

「CDは買うもの、配信はしない」──かつてのジャニーズ事務所は、そうした“独自の方針”を貫いてきた。しかし、時代は変わり、音楽の消費スタイルが“所有”から“アクセス”へと大きくシフトする中で、ジャニーズもまたその姿勢を大きく転換した。ここでは、ジャニーズグループのデジタル配信におけるヒット曲や配信数ランキング、そしてそこから見えてくる時代性やファン心理について考察する。

目次

【ジャニーズ・デジタル配信ヒット曲ランキング Top5(2024年時点)】

  1. 嵐「カイト」(2020) — 約3億再生(YouTube+サブスク総合)
  2. King & Prince「シンデレラガール」(2018) — 約2.5億再生
  3. Snow Man「D.D.」(2020) — 約2.2億再生
  4. SixTONES「Imitation Rain」(2020) — 約1.8億再生
  5. なにわ男子「初心LOVE(うぶらぶ)」(2021) — 約1.6億再生

※再生数はYouTube公式MV+Spotify/Apple Musicなどの配信総合推定値。

嵐「カイト」──国民的グループの“最後の大仕事”

NHK『2020応援ソング』として米津玄師が作詞作曲した「カイト」は、嵐にとって活動休止前最後の代表曲でもあった。美しい旋律と希望を込めた歌詞が、パンデミックの只中にあった日本社会に深く浸透し、YouTubeでも再生数は急上昇。CDと配信の両軸で圧倒的な支持を得たこの楽曲は、ジャニーズが“デジタル開国”に踏み切った象徴的な1曲だ。

King & Prince「シンデレラガール」──令和の王道ラブソング

デビュー曲でありながら、テレビドラマ『花のち晴れ』の主題歌として注目を浴びた「シンデレラガール」。YouTubeでの公式MV配信は当初制限されていたが、配信解禁後は一気に再生回数が伸び、SNSでも“平成最後の名曲”として話題に。若年層を中心にTikTokでも使われ、ファン層の拡大に寄与した。

Snow Man「D.D.」──“見せる”アイドルの勝利

「D.D.」の魅力は何と言っても、キレのあるダンスと高いパフォーマンス力にある。YouTubeで公開されたMVは、ジャニーズJr.チャンネルで積み重ねた知名度とSNSでの拡散によって爆発的に伸び、グループの代名詞となった。Snow Manは配信にも力を入れており、Apple MusicやLINE MUSICなどでも上位をキープし続けている。

SixTONES「Imitation Rain」──サウンドの新境地

X JAPANのYOSHIKIが楽曲提供したことで話題となったデビュー曲。ロックとバラードの融合という、ジャニーズにしては異色のサウンドが新鮮で、従来のファン層だけでなく音楽ファンの注目も集めた。YouTube再生数の多さは、MVの芸術的な映像と楽曲の完成度の高さに支えられている。

なにわ男子「初心LOVE」──関西の勢い、全国へ

なにわ男子のデビュー曲「初心LOVE(うぶらぶ)」は、ポップでキャッチーなメロディと“尊さ”全開の世界観が受け、配信解禁直後から急上昇。特にZ世代の女性を中心に人気が高く、LINE MUSICの再生ランキングでは長期間トップ10入りを果たした。デジタルとリアルが共存する令和型ジャニーズの代表格だ。

所感:配信数は「関係性の新しい尺度」

CDは“買う”ことで応援するものだったが、配信は“何度も聴く・観る”ことでその応援が可視化される。つまり、配信再生数とは、「その楽曲が生活の中にどれだけ溶け込んでいるか」「日常的に触れられているか」という関係性の深さを示している。

ジャニーズ事務所が長らくデジタル配信を解禁しなかったのは、著作権管理やブランド価値の維持のためだった。しかし、SNS世代の台頭とともに、YouTube・サブスクにおける音楽消費が主流となったことを受け、2019年頃から段階的に公式MVの公開やストリーミング配信を解禁。以降は“再生数”という新たな人気指標を巡って、グループごとの戦略も多様化してきた。

たとえばSnow ManやSixTONESは「パフォーマンス勝負」でYouTubeを中心に再生を稼ぎ、なにわ男子は「かわいさと世界観」でTikTokを含めたZ世代への訴求に成功。一方で嵐やKing & Princeは、“楽曲の王道性”を活かして幅広い世代からの支持を集めている。

おわりに

配信数のランキングは、かつての“CD枚数=人気”という一元的な評価軸とは異なり、「楽曲との関係性の深さ」「繰り返し聴きたいという愛着の強さ」を測る指標になりつつある。そしてそれは、ジャニーズという枠組みの中でも、より自由で多様な応援スタイルを許容する時代の到来を意味している。

今後は、旧ジャニーズ(STARTO ENTERTAINMENTなど)もさらに配信戦略を強化し、世界を視野に入れた展開が求められるだろう。配信数のその先にあるのは、国境を越えて“日常に寄り添う音楽”として愛され続ける未来である。

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