世界のサブスクリプション型動画配信サービス(SVOD)における番組制作費は、近年ますます高騰しています。以下に、1話あたりの制作費が高額な番組をランキング形式でご紹介します。
🥇 1位:『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』(Amazon Prime Video)
- 制作費:1話あたり約5,800万ドル(約87億円)
- 概要:J.R.R.トールキンの世界観を基にした壮大なファンタジーシリーズ。第1シーズンの総制作費は約4億6,500万ドルとされ、テレビ史上最も高額な作品となっています。
🥈 2位:『シタデル』(Amazon Prime Video)
- 制作費:1話あたり約5,000万ドル(約75億円)
- 概要:ルッソ兄弟が手がけるスパイアクションシリーズ。第1シーズンの総制作費は約3億ドルで、再撮影や制作体制の変更がコスト増加の要因となりました。
🥉 3位:『ストレンジャー・シングス』(Netflix)
- 制作費:1話あたり約3,000万ドル(約45億円)
- 概要:1980年代のアメリカを舞台にしたSFホラードラマ。シーズンを重ねるごとに制作費が増加し、最新シーズンでは1話あたり3,000万ドルに達しています。
4位:『ワンダヴィジョン』(Disney+)
- 制作費:1話あたり約2,500万ドル(約37億円)
- 概要:マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のスピンオフ作品。映画並みのVFXとセットで高額な制作費が投入されました。
5位:『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』(HBO Max)
- 制作費:1話あたり約2,000万ドル(約30億円)
- 概要:『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚。ドラゴンのCGや豪華なセットが特徴です。
6位:『ザ・パシフィック』(HBO)
- 制作費:1話あたり約2,000万ドル(約30億円)
- 概要:第二次世界大戦の太平洋戦線を描いた戦争ドラマ。リアルな戦闘シーンと大規模なセットが特徴です。
- ムービーウェブ
7位:『3ボディ・プロブレム』(Netflix)
- 制作費:1話あたり約2,000万ドル(約30億円)
- 概要:中国のSF小説を原作としたシリーズ。壮大なスケールと複雑なストーリーが特徴です。
8位:『フォールアウト』(Amazon Prime Video)
- 制作費:1話あたり約1,950万ドル(約29億円)
- 概要:人気ゲームシリーズを原作としたポストアポカリプスドラマ。広大なセットとVFXが特徴です。
9位:『ザ・ボーイズ』(Amazon Prime Video)
- 制作費:1話あたり約1,120万ドル(約17億円)
- 概要:スーパーヒーローの裏側を描いたダークコメディ。過激なアクションとVFXが特徴です。
10位:『ザ・クラウン』(Netflix)
- 制作費:1話あたり約1,300万ドル(約20億円)
- 概要:イギリス王室の歴史を描いたドラマ。豪華な衣装やセットが特徴です。
目次
📊 傾向と考察
- Amazon Prime Video:『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』や『シタデル』など、巨額の予算を投入した作品が目立ちます。特にファンタジーやアクションジャンルでの投資が顕著です。
- Netflix:『ストレンジャー・シングス』や『3ボディ・プロブレム』など、SFやファンタジー作品に高額な制作費をかけています。また、『ザ・クラウン』のような歴史ドラマにも力を入れています。
- Disney+:マーベルやスター・ウォーズなどのフランチャイズ作品に多額の予算を投入し、映画並みのクオリティを実現しています。
- HBO:『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ザ・パシフィック』など、壮大なスケールのドラマで高い評価を得ています。
これらの傾向から、各配信サービスは独自の強みを活かしつつ、高品質なコンテンツを提供することで、視聴者の獲得と維持を図っていることがわかります。
今後も、各プラットフォームがどのような高額作品を制作・配信していくのか、注目が集まります。
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